イタリアの主要都市を結んでいる特急列車はトレ二イタリアとイタロがあります。
フレッチャロッサ (Frecciarossa)Trenitalia
トレ二イタリアはJRのようにイタリアの主要都市を結ぶ特急列車と、在来線の各駅停車、急行があります。


フレッチャロッサ (Frecciarossa) はイタリアの高速鉄道で主要都市を結んでいます。
最高で時速300㎞/時 (車種によっては360㎞/時)で走行します。
新幹線よりゆっくり走っている気がしていましたが、ボローニャ~フィレンツェ間で時速300㎞/時でていました。

フレッチャロッサは、トリノーミラノーボローニャ―フィレンツェーローマーナポリーサレルノ
、ヴェネツィアーパドヴァーボローニャ―フィレンツェーローマーナポリーサレルノーカラブリア、ミラノーブレシアーヴェローナーヴィチェンツァーパドヴァーヴェネツィアートリエステなど、イタリアを縦断、横断できるようなルートになってます。


ビジネスクラス(1等席)の車内です。座席もゆったりしていて、スナックとドリンクのサービスがあります。缶入りの水を初めてみました。
コンセントもついているので、携帯やコンピューターを充電することもできます。
ビジネスクラスには、携帯通話や大きな声でしゃべってはいけない、サイレント車両をもあります。
セカンドクラス(2等席)は通路を挟んで2席ずつです。2等席でもゆったりした感じです。
車内販売はなく、昼食時や夕食時には、駅で購入したパニーノや、マクドナルド、寿司などを持ち込んでいる人が多かったです。

予約や時刻の確認は、公式ホームページで出発、目的地、日時を入力して検索すると、それぞれの列車の時刻や料金が表示されます。
1等席と、2等席の料金があり、1等席を選択すると、画面の右側に、ビジネスクラス、サイレントエリア、追加料金を支払ってエグゼクティブを選ぶことができます。
トレ二イタリア・ホームーページ : TRENITALIA
インターシティ ナイト(Intercity night) Trenitalia
インターシティナイトは、寝台列車と普通の座席の車両で運行されています。
ヴェネツィアからローマのテルミ二駅まで寝台列車に乗りました。
22時16分にヴェネツィアを出発し、パドヴァ、ボローニャ、フィレンツェに停車して、翌日の朝6時35分にローマに到着します。

4人部屋のキャビンは、2段ベッドが2つあり、シーツや枕も用意されています。
キャビンに入って少しすると、乗務員の方が来て、乗車券と身分証明書を確認していきました。

キャビンのベッドの上には、水、ジュース、スナック、アルコールとサ二タリーセット (ウエットティッシュ、石鹸、便座シート)が置いてありました。

ヴェネツィアを出てからは、誰も乗ってこなかったと思います。
横になってるだけで、ガタンゴトンと多少の揺れがあるので、あまり寝れませんでした。
他に乗車している2組のグループも落ち着いた人達だったので、車内は静かでした。
お手洗い、洗面化粧台は男女共有でしたが、利用人数が少ないので誰かとすれ違うこともなかったです。
朝の5時半過ぎに廊下側からの乗務員のノックで目が覚め、コーヒーを頂いて到着予定時間の20分前にローマに到着しました。
寝台列車を利用したのは、興味があったのと、4人で予約したので1つのキャビンを利用できて相部屋にならないことと、フレッチャロッサより料金が安かったので乗ってみました。
ローマとヴェネツィアの距離は530キロぐらいで、東京から大阪までの距離とあまり変わりません。
東京から大阪に行くなら飛行機か新幹線で寝台列車は利用しないので、次回からローマからヴェネツィア間の移動はフレッチャロッサかイタロです。
知り合いが以前ミラノから南イタリアまでの寝台列車を利用してたので、長距離ならもう一度利用してもいいかなと思います。
キャビンのベットを予約する場合は、Comfort options で、1 Bed cabin と表示されてるのを確認してください。
予約や時刻などの確認は、公式サイトで出発、目的地、日時を入力して検索すると、それぞれの列車の時間や、料金が表示されます。
トレ二イタリア・公式ホームページ : TRENITALIA
イタロ (.ITALO)
イタロは2008年より運行を始めた鉄道です。駅はトレ二イタリアと同じなので、隣同士のホームでフレッチャロッサとイタロが並んでいる場合もあります。

イタロは、シャープな外観で落ち着いた赤色なのでかっこいいです。


イタロの車内誌では、2026年開催予定のミラノ・コルティーナ冬季オリンピックを特集していました。
表紙にある教会は、コルティーナ・ダンペッツォにある大聖堂 (Basilica di Santi Filippo e Giacomo) です。

1等席 ( プリマクラッセ) では、ドリンクとスナックサービスがあります。
車内販売はなく、飲み物やスナックの自動販売機が設置されています。
イタロの予約は公式ホームページからできます。
トレ二イタリア同様、出発地、目的地、日時と人数を入力すると、時刻や料金が表示されます。
イタロ・公式ホームページ:.italo

特急列車はトレ二イタリア、イタロ、どちらも快適に過ごせます。
出かける日時が決まれば、両方のサイトで、出発、到着時間、所要時間、運賃を考慮してどちらに乗るか決めています。
出発時間を少しずらすだけで、1等席が2等席より安い時もあるので、日程に融通が利く場合は安い料金で1等席に乗っています。
イタロは購入する切符の人数を入力する際に、大人、子供(3歳~13歳)、青年男女 (14歳~29歳)を区別して入力しますが、大人料金と子供料金が同じ時があります。トレ二イタリアは子供の割引がある場合が多いので大人1人の料金はイタロの方が安くても、大人1人、子供1人の二人分を購入する時は、子供の割引があるトレ二イタリアの方が合計が安かったりします。子供と移動する時は、トレ二イタリアを利用する事が多いです。
フレッチャロッサやイタロは全席指定なので、プリントアウトしたチケット、スマートフォンにあるQRコードや予約番号などを、車内で確認にくる車掌に見せればオッケーです。(乗車駅で日時の刻印をしなくていいです)
駅の窓口で切符を購入する時、はじめはメモ用紙に出発駅、到着駅、出発時間を書いて、片道なら(Solo andata ソロ アンダータ)、往復なら (andata e ritorno アンダータ エ リトールノ) と、人数などの情報を書いたメモを見せながら、窓口で切符(Biglietto ビリエット) を買っていました。駅員さんもメモを見ながら、発券してくれていました。
駅にも切符発券機があるので、駅についてから発券機で買う事もあります。
今は、オンラインで切符が買えるので、便利になったと思います。
ストライキ=ショーペロ (Siopero)
ストライキはどうすればいいの?と聞かれることが多かったので、この項目を追加しました。
イタリアでは、ストライキは月に1度以上はあるのではないかと思うぐらい頻繁にあります。
大きなショーペロの場合はニュースになったり、”Treno sciopero” などでGoogle検索すれば、ニュースが出てきます。
今までで4回ショーペロの経験をしました。そのうちの3回は州の小さなショーペロでしたが、乗る予定のローカル電車がショーペロで、電車で行くのは諦めて車で行くか、予定を変更にしました。
1回はフレッチャロッサでした。フィレンツェから乗る予定で、運行されるかキャンセルになるかわかりませんでした。始発駅のナポリを出発したかを確認して、出発したらオッケーで、出発せずキャンセルになれば、すぐに駅に行って返金してもらうか、他の電車に変更してもらう予定にしてました。
ラッキーなことにナポリを出発してフィレンツェに停車し、そのまま目的地まで運行したのでよかったですが、乗れなかった時のために他の電車の時刻表を調べたりしました。
旅行中にショーペロになって観光地に行けなかったなどの事態を避けるためにできる方法を考えてみました。
トレノイタリアのホームページにショーペロ時にも最低限運航される電車について説明されてるページがあります。→ココ
このページをみると、長距離列車 (フレッチャロッサなど)で平日、祝日に行われる数時間のショーペロの場合と、全国的に24時間以内、前日の夜21時から開始するショーペロの場合に、最低限運行される列車の表があります。長距離移動する場合は、この最低限運行される予定である電車をあらかじめ予約しておくと、ショーペロになっても運航されるはずです。
平日、祝日に行われる数時間のショーペロ → TabellaA
全国的に24時間以内、前日の夜21時から開始するショーペロ → TabellaB
TabellaA、TabellaBともに、表の右上に有効期間が書いてあるので、日付もチェックしてください。
ローカル列車は、平日は朝の6時~9時と夜の18時~21時は、ある程度電車は運行されてます。
ローカル列車を乗る時は、朝か夜の電車が運航してる時間に乗る予定をたてて、長距離移動の場合は最低限運行される予定の電車の予約をとると良いかもです。
といっても、ショーペロなので最低限保証されていてもキャンセルになるかのしれないので、飛行機に乗る場合や、大切な用事がある場合は、ショーペロで運休になっても余裕のある日程にするのが一番だと思います。予約をする時は自己責任でお願いします。
イタロもトレ二イタリアと同時にショーペロをするので、google検索で “Italo sciopero Garantiti” などで検索すると、ショーペロ時に運行される電車のPDFがイタロのホームページから投稿されている場合があります。PDFの一覧で”Garantito”と書いてある電車が運航されます。
ショーペロをする場合、数日前 (当日もアリ)に発表されることもあるので、電車に乗る時は事前にニュースをチェックしましょう!
《追記》
最低限運行されるされる一覧や、ショーペロについて説明されているトレ二イタリアのページが随時更新されて、リンクできなくなってることがあります。
Googleで ‘Trenitalia sciopero’ で検索すると、トレ二イタリアのホームページの ”Treni garantiti in caso di sciopero” があがってきます。
そのページの”Treni nazionali” に2つ段落があります。その上の段落が平日、祝日に行われるショーペロで、段落の最後に ”qui” とあるので、そこをクリックするとTabellaAのPDFがみれます。
同じように下の段落が全国的に行われる大きなショーペロで、段落最後の “qui” をクリックするとTabellaBのPDFがみれます。