モルテリアーノ(Mortegliano) ドゥオーモとイタリアで一番高い鐘楼 

ヴェネト州のビビオネ (Bibione) に滞在中に、チヴィダーレ・デル・フリウリ (Cividale del Friuli) という場所へ行く事になりました。
そこに向かう途中にモルテリアーノ(Mortegliano) という町に立ち寄りました。

モルテリアーノはビビオネから北へ車で45分ほど行った所にあり、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州にあります。人口約5000人の小さな町です。

この町に聖ピエトロと聖パオロ大聖堂 (Duomo dei santi Pietro e Paolo) があります。1864年に建築が始まった比較的新しい教会です。何度かの中断を経て、1926年よりドゥオーモとして町の人々に親しまれています。

入口から入った右側に木彫りの祭壇が飾られています。
ジョバンニ・マルティーニ (Giovanni Martini) が1523年から1526年にかけて制作した木製の祭壇です。

1864年までは、旧聖パオロ教会(このドゥオーモは旧聖パオロ教会の跡地に建設)にありましたが、ドゥオーモ建設時に近くの教会に移されました。そして1986年よりこの場所に設置されています。
祭壇の大きさは、高さが6.1m、横幅が3.7mで、かなり大きいです。

この祭壇では、聖母マリアの生涯のエピソードの一部を見ることができます。

一番下が、ピエタ像。息を引き取ったイエスを抱きかかえて、悲しむマリア像です。下から2番目が、聖母マリアが永遠の眠りにつくシーン。下から3番目が聖母マリアを天国(空の上)へ迎えるシーンです。そして一番上が聖パオロが祝福を受け、そびえ立っている像です。
ひとつの作品をじっくり見るのも、興味深いものがあります。

ドゥオーモ入口の壁には、パイプオルガンが置かれています。ドゥオーモに入った時に行われていたミサの終盤でも綺麗な音色が響いていました。

ラッキーなことに、演奏していた人がパイプオルガンを見せてくれました。1927年にロンバルディア州にあるマショーニ社(Mascioni)より購入したそうです。

ドゥオーモ入口上のパイプオルガンにある楽廊からも写真も撮らせてもらいました。

前方の祭壇横には、この大聖堂に捧げられた、聖ペテロと聖パウロ像が並んでいます。

いくつもあるステンドグラスの窓も、光が入っていてきれいです。

モルテリアーノの鐘楼

ドゥオーモ横にある鐘楼の入口から入っていきます。
入ってすぐにある小さなスペースに資料と鐘楼の模型が展示してあります。
そこに鐘楼の高さも書かれています。

鐘楼の高さは113.20mで、イタリアで一番高い鐘楼です。ロンバルディア州にあるクレモナの鐘楼トラッツォ (Torrazzo di Cremona) が112.217mで、約1mほどモルテリアーノの鐘楼が高いです。
トラッツォは、レンガ造りで建設されたのが13世紀から14世紀で中世ヨーロッパ時代の貴重な建造物です。それに比べて、モルテリアーノの鐘楼は20世紀に建設され、歴史は始まったばかりです。

モルテリアーノのドゥオーモには、旧サンパオロ教会からの鐘楼がありましたが、1910年に塔の近くに住む住民達から崩壊の危険があると指摘され、取り壊されたそうです。戦争が終わり1955年より4年の年月をかけて新しい鐘楼が建設されました。

1階部分の展示スペースが上から見えます。
真ん中に鐘楼の模型があり、その周りに歴史が紹介されています。
階段はなだらかで、手すりもついています。
鐘楼というよりは、鉄筋コンクリート造りの新しいビルのようです。

階段を少し上がると、礼拝所のようなところがあります。そこからもう少し階段を上がると、行き止まりです。入口に ”一番目のテラスまでは上れます” と書いてありましたが、半分も上ってない気がします。階段を見上げるとまだまだ階段が続いているのに、ここまでしか上れないのは残念です。

外のテラスにでてみました。この一番目のテラスは地上18mぐらいだそうです。マンションの5階か6階ぐらいの高さです。もう少し上から見れば、アドリア海沿いの建物とか見えそうなんですけど。。。

モルテリアーノの鐘楼には、階段が330段あります。
各段にプレートがあり、名前が刻印されています。
この教会に寄付をして、希望をすればプレートに名前を残せるみたいで、どの段が空いてるのか一覧表でわかるようになっています。

モルテリアーノは交通のアクセスも良くないので、観光客も少なく私が行った夏休み期間中の土曜日の午前中も貸し切り状態でした。
ウディネ (Udine) とラティザナ (Latisana) 間で長距離バスが通っていますが、本数が少ないので、車で行った方が良いと思います。

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