コテキ—ノとブロヴァーダ (Cotechino e brovada)

2025年になりました。今年もゆっくりですがブログを続けていきたいと思います。
よろしくお願いします。

前回はコテキ—ノとレンズ豆の煮込みを作りましたが、今回はコテキ—ノとブロヴァーダを作ってみたいと思います。

フリウリ地方で年末を過ごす時にブロヴァーダを食べました。フリウリ地方の人は、年末にコテキ—ノと一緒に食べるのは、レンズ豆の煮込みではなくブロヴァーダを食べるそうです。

ブロヴァーダ (Brovada)

ブロヴァーダは紫色のかぶを、赤ワインを作る過程でできるぶどうの搾りかすで発酵させた食品で、フリウリ地方で食べられています。肉料理の付き合わせで食べることが多いです。

赤ワインの搾りかすができる時期からブロヴァーダの準備を始めます。その時期に合わせてかぶが収穫できるように、7月末から8月にかけて種をまきます。
秋になると、かぶは収穫されぶどうの搾りかすなどを一緒に入れて1、2か月発酵させ、11月末ぐらいから店頭に並び始めます。

ブロヴァーダの煮込み

《 材料 》

ブロヴァーダ   1袋(1㎏)
にんにく     2片
玉ねぎ      1/2個
ローリエの葉   4枚
オリーブ油    大さじ2
砂糖       大さじ1/2
こしょう     少々
野菜コンソメ   1個

《 作り方 》

⑴ ブロヴァーダの酸味を取るために、ザルに入れて流水で洗う。

⑵ 鍋にオリーブ油を大さじ2、つぶしたにんにくを入れ弱火で熱する。
  にんにくの香りがすれば、玉ねぎを入れ透明になるまで炒める。

⑶ にんにくを取り出し、ブロヴァーダ、こしょう、コンソメ、水カップ1をいれる。
  蓋をして弱火で1時間半~2時間煮込む。水気が少なくなれば、その都度水を少しずつたす。
 (圧力鍋を使用の場合は約40分煮込む)

これで、あっさり系のブロヴァーダができました。

今回のレシピはフリウリ出身の方に教えてもらったのですが、ブロヴァーダは各家庭によって少しずつレシピが違うようです。

オリーブオイルではなくて、ラードを使ってコッテリ系のブロヴァーダに仕上げたり、最後にバターを加えて風味をだしたりするようです。
バターを試してみましたが、少し加えるだけでコクがでる感じがしました。

別のバージョンでは、ブロヴァーダの煮込みができたら、そこにコテキ—ノを加えて、30分ぐらい追加で煮込むと、コテキ—ノから脂がでて、豚の脂とブロヴァーダが合わさって美味しいです。

今回使ったブロヴァーダは、一袋に1キロ入っていたので、全部作りましたが、量が多いです。

ブロヴァーダを調理する時は、お酢っぽいにおいが家中に充満して、くさいです。。。
すっぱい切り干し大根みたいな感じです。

コテキ—ノを2本と1キロのブロヴァーダで5~6人分になると思います。

コテキ—ノの湯がき方は前回の記事の「コテキ—ノとレンズ豆の煮込み」をご覧ください。

コテキ—ノはレンズ豆と一緒に食べても美味しいですが、ブロヴァーダの方が脂身の多いコテキ—ノと一緒にあっさり食べれました。

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