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ロンゴバルド王国時代の首都 パヴィア (Pavia) Part1

ミラノ・コルティーナオリンピックの開幕が近づいてきています。
町や買い物に行っても、オリンピックムードがほとんどないイタリアですが、テレビでオリンピックのCMが流れるようになりました。サンレーモ音楽祭のCMの方が目につきますが。。。

聖火リレーは、2025年12月6日にローマを出発してイタリア60都市を経由して2026年2月6日にミラノにある開会式が行われるサン・シーロに到着します。

今日、2026年1月30日から2月6日まではロンバルディア州のリヴィーニョ (Livigno)、ソンドリオ (Sondrio)、レッコ (Lecco)、ベルガモ (Bergamo)、コモ (Como)、モンツァ(Monza)、ミラノ (Milano) の順で聖火リレーが行われる予定です。

今回からのテーマのパヴィアは2026年1月15日に聖火リレーが行われました。
パヴィアはミラノから約30キロ南にあり、ミラノ市内からパヴィアまではトレノルド (Trenordo) のS13ラインで約45分で行くことができます。

パヴィアのGoogleマップ

① サンタ・マリア・デル・カルミネ教会 (Chiesa di Santa Maria del Carmine)
② サン・ジョヴァンニ・ドムナルム教会 (Chiesa di San Giovanni Domnarum)
③ ドゥオモ・ディ・パヴィア(Duomo di Pavia)
④ クーポラ・アルナボルディ (Cupola Arnaboldi)
⑤ パスティッチェリア・ヴィゴー二 (Pasticceria Vigoni)
⑥ レオナルド・ダ・ヴィンチ広場 (Piazza Leonardo da Vinci)
⑦ サン・ミケーレ・マッジョーレ教会 (Basilica di San Michele Maggiore)
⑧ ポンテ・コぺルト (Ponte Coperto)
⑨ サン・テオドーロ教会 (Basilica di San Teodoro)
⓾ ヴィスコンテオ城 (Castello Visconteo)

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パヴィア (Pavia)

パヴィアは、ロンゴバルド族の最初の定住地とされています。
ロンゴバルド王国は、ロンゴバルド族が569年にアルプス山脈から侵略し、東ローマ帝国から北イタリアを奪い建国しました。首都をパヴィアとし、後に中部イタリアも奪いローマ近くまで侵略しましたが、ローマ教皇がフランク王国に助けを求めたので、フランク王国がロンゴバルド王国を攻撃し、774年にロンゴバルド王国は滅亡しました。774年から1024年まではイタリア王国 (神聖ロー帝国)の首都でもあり、パヴィアは中世イタリアでは重要な都市の一つでした。

パヴィア駅から歩いて15分のサンタ・マリア・デル・カルミネ教会からスタートです。

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① サンタ・マリア・デル・カルミネ教会 (Chiesa di Santa Maria del Carmine)

カトリックの修道会の一つであるカルメル会が使用していた教会は、ヴィスコンティオ城の拡張、建設のために取り壊されるので、古い教会があった別の場所に建てられることなりました。新しく建てられたサンタ・マリア・デル・カルミネ教会と修道院は15世紀に完成しましたが、1799年にカルメル会の修道院は廃止されました。

教会内は3廊になっていて、両側の身廊にはそれぞれ8つの礼拝堂があります。
祭壇の上には円形の神殿があります。
見えにくいですが、祭壇の後ろの壁には、15世紀のステンドグラス、幼子を抱えた聖母が差し込まれています。

教会の壁には15世紀に描かれたフレスコ画なども見ることができます。

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② サン・ジョヴァンニ・ドムナルム教会 (Chiesa di San Giovanni Domnarum)

サン・ジョヴァンニ・ドムナルム教会は、11世紀に建てられた古い鐘楼が通りから見えるのに、入り口がわからなくて少し迷いました。マスケローニ通り (Via Mascheroni) 53の向かいにあるアーチから入ると、教会の正面へ行けます。

この教会は645年頃にロンゴバルド王が首都パヴィアに最初に建てた教会だと言われています。

1611年、当時の司祭が対抗宗教改革に従って建物は改修されました。

教会内部も改修されていて、左右に礼拝堂があります。

今回は行けなかったのですが、狭い階段を下りると、古代の地下聖堂と納骨堂へ行くことができます。
地下聖堂と納骨堂は10~11世紀ごろに、最初のロンゴバルドが建てた教会の壁などを再利用して建てられたと言われています。
1611年の改修時に地下聖堂は閉鎖されて納骨堂だけ使用されていましたが、1914年に地下聖堂が再発見されました。その後の修復作業時に1611年の改修時に置かれた床を撤去して作業が行われ、その下からローマ時代の遺跡も発見されました。
地下聖堂の丸天井には、キリストや天使などが描かれ、パヴィアの守護聖人のサン・シーロなどが描かれたフレスコ画も残っています。フレスコ画は10世紀末~12世紀後半に描かれたと言われています。
Googleマップでサン・ジョヴァンニ・ドムナルム教会をストリートビューで見ると、地下室を見ることができます。

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③ パヴィア大聖堂 (Duomo di Pavia)

ルネサンス建築で建てられた大聖堂は、6世紀から7世紀に建てられた古代の2つの大聖堂(サント・ステファノとサンタ・マリア・デル・ポポロ)を取り壊して建てられ、聖ステファノと聖母被昇天に捧げられています。
15世紀に建築が始まりましたが、まだ未完成の部分があるそうです。

19世紀に大聖堂の外観とドームを建築家であり彫刻家のジョヴァンニ・アントニオ・アマデーオ (Giovanni Antonio Amadeo) が設計して建てられました。

石造りのドームの高さは97mあり、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ローマのパンテオン、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 (ドゥオーモ) に次ぐ高さになりました。 

大聖堂内部は、礼拝堂や祭壇などが並んでいます。
16世紀にパヴィアの司教だったアレッサンドロ・サウリ (Alessandro Sauli) の祭壇(礼拝堂) やベルナルディーノ・ガッティ (Bernardino Gatti) が1531年に描いたロザリオの聖母などがあります。

2004年に大聖堂博物館の建設のために、大聖堂内の改修が行われました。この工事の際に古代サンタ・マリア・デル・ポポロ大聖堂の地下室などが修復されて見学ができるようになりました。

土曜日と日曜日の限られた時間でオープンしている博物館は無料で入ることができます。(2026年1月現在)

以前は大聖堂の横にサン・ステファノ大聖堂とサンタ・マリア・デル・ポポロ大聖堂の鐘楼として建てられた市民の塔が建っていましたが、1989年3月17日に突然壊滅的に崩壊したそうです。
この市民の塔跡前には犠牲者のプレートが掲げられています。

パヴィア大聖堂のホームページ: Duomo di Pavia

大聖堂博物館 ホームページ: Museo diocesi Pavia

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④ クーポラ・アルナボルディ (Cupola Arnabordi)

クーポラ・アルナボルディは、当時市長だったベルナルド・アルナボルディ・ガッツァニガ (Bernardo Arnaboldi Gazzaniga) の依頼で建設が始まり、1882年に開館しました。
中央は八角形の広場になっていて、その上部は高さは32.5mでガラスのドームになっています。
クーポラ・アルナボルディ内はオフィス、宿泊施設、商工会議所などが入っています。

クーポラ・アルナボルディの前にはリノ広場 (Piazza del Lino) があります。
広場には、カイロリ家のモニュメントがあります。イタリア統一運動で有名になったカイロリ家の5兄弟が戦いに出発する準備をしている様子が描かれています。

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⑤ 天国のケーキ発祥の店 パスティッチェリア・ヴィゴー二

”トルタ・パラディーゾ” や “天国のケーキ” と呼ばれているケーキの発祥の店がパスティッチェリア・ヴィゴー二です。
トルタ・パラディーゾは1878年にヴィゴー二・エンリーコが考案したレシピだそうです。

”数日間新鮮に美味しく保てるケーキ”の依頼で作ったのがトルタ・パラディーゾです。
客の一人がケーキを食べて”トルタ・デル・パラディーゾ”と言ったので、エンリーコはこのケーキの名前をトルタ・パラディーゾと名付けたそうです。
その後パヴィア大学の前 ( 現在のヴィゴー二の場所) に工房を作り、現在も当時のレシピを受け継いでいます。卵、バター、小麦粉、片栗粉、砂糖、ベーキングパウダーとレモンの皮を使用したシンプルなケーキです。レシピを検索すると、日本語でもたくさん出てきます。

パヴィア大学に寄る私用があり、夕方にヴィゴー二で休憩する予定でしたが、お持ち帰りでケーキを買って帰ることにしました。

トルタ・パラディーゾは素朴な味ですが美味しかったです。シンプルなのにほろっとしていて、しっとりさくっとしているので、クセになりそうな感じです。

ヴィゴー二 ホームページ: Pasticceria Vigoni

ヴィゴー二の前にはパヴィア大学があります。1361年創立の歴史が古い大学です。
大学内には1786年に完成したアウラ・スカルパ (Aula Scarpa) という部屋があり、解剖学教室として使用されていました。イタリアの他の大学にもあるテアトロ・アナトミコ (Teatro Anatomico) です。
天井にあるフレスコ画は、天使が手術器具を持っています。。。

アウラ・スカルパは、現在はイベントや会議などで使用されています。

Part2は、レオナルド・ダヴィンチ広場からです。

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