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ヴァイオントダムとエメラルドグリーンの美しいバルチス湖

パラリンピックが開催されているコルティーナ・ダンペッツォから車で約1時間、南西方面へ行くと、フリウリ・ドロミテ自然公園があります。
そこにエルト・エ・カッソ (Erto e Casso) という小さな村があり、その村にかつてヴァイオントダムが稼働していました。

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ヴァイオントダム (Diga del Vajont)

ヴァイオントダムは、ダム設計・建設者のカルロ・セメンツァ (Carlo Semenza) によって設計され、1956年から閣僚などの承認なしで建設が始められました。

1957年には承認を得ましたが、住民からの苦情などにもかかわらず工事を続け1960年に当初の予定より大きな規模で完成しました。

ダムは峡谷に建てれられ、高さは261m、長さは190mになりました。
1959年には貯水池に水を貯めてトック山の側面の地盤や貯留層を調査し、不安定な場所を特定しました。

1960年11月には70万㎡ (東京ドーム約1/2弱 ) の岩石が貯水池に落ちてきて高波が発生しましたが、地盤や層の調査を継続ということで、軽視されました。

1963年10月9日に約2億6千万㎡もの岩石がトック山から崩れ落ち、貯水池に落ちました。
貯水池の水はダムを超えて峡谷に流れ込み、ダム下流の隣接する村を飲み込みました。
この災害で1917人が死亡したそうです。

ダム自体には大きな被害もなく、現在はガイドツアーで見学できるようになっています。
もちろんダムは稼働していません。

地盤などに懸念がありながらも強引に工事がすすめられ、稼働後数年で大きな災害が起こったので、やるせない事故であったと思います。

ダムは2026年8月は毎日開いていますが、6月、7月は土日のみなど、開館日が不規則なのでホームページで確認してください。

ヴィヨントダムホームページ: Diga del Vajont

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バルチス湖 (Lago di Barcis)

ヴィヨントダムから車で約30分東へ行くと、バルチス湖という人口湖(貯水湖)があります。

エメラルドグリーンのバルチス湖はアルプスの山に囲まれていて、湖畔を歩くだけで癒されます。

バルチス湖から流れるチェリーナ川に1905年に水力発電用に建設されたオールドダムと、オールドダムより上流にあり1953年に完成したダム、ポンテ・アントイ (Ponte Antoi) があります。

今回はオールドダム方面へ行くトレッキングコースを歩いてきました。
入り口横にあるインフォメーションブースでヴァルチェッリーナ(Valcellina)渓谷沿いの道へ入る入場券を買って入り口に向かいました。

係りの人に入場券を提示して、安全のためにヘルメットを装着してトンネルを歩き始めました。
石ころが転がって落ちてこない場所を選んで歩くと良いそうですが。。。予想できません。

アスファルト舗装されていて、歩きやすい道ですが、所々落石した石が転がっていました。
ティベターノ橋 (Ponte Tibetano) まで約1キロ、トンネルなども通りながら歩きました。


ティベターノ橋はチェッリーナ渓谷に架けられた橋で2016年に開通しました。

橋を渡るには入場料とは別に3ユーロ (2024年訪問時) を払って、安全のためにハーネスなどを装着します。

橋は渓谷の下に流れる川からは20m上に架かっていて、長さは約55mです。
小さな子供も渡っていて、バルチス観光の楽しみの一つになっています。

楽しそうなので、橋を渡ってみることにしました。
橋にたどり着くまでに、ゴツゴツとした岩の階段を上っていきます。段差が広い所もあったので、上りにくかったです。

橋に近づいてくると、階段を下りていきます。
ゆっくりのスピードで進んでいくので、景色も満喫できます。

橋を渡る時はハーネスを使います。
フックをかけ替えながら橋の上を歩いていきます。
高さも20mなので恐怖感もなく、気持ち良く渡ることができました。

ハーネスを返却してから、オールドダム方面へ歩いていきます。
ティべターノ橋を超えると人が少なくなってきました。

オールドダムに着くまでの道で、”花を採るの禁止!”と標識がでてたので、辺りを見てみると小さな花が咲いてました。
ラポンツォロ・ディ・ロッチャ (Raponzolo di roccia) というキキョウ科に属してる高山花で、イタリアの東よりのアルプスに生息してるそうです。

ダムに到着しました。
ダムの横に建っているのが発電所です。約2キロ離れた湖と発電所は直径約3.9mの鉄筋コンクリートの管で結ばれていて水を供給しています。機械室などは洞窟の中にあるそうです。
ダム近くから洞窟に入る道があるそうですが、今回は閉鎖されていました。(入り口のインフォメーションブースにも、閉鎖してることが告知されていました。予約すると入れるそうです)
この辺りの水は、エメラルドグリーンよりターコイズブルーに近い色です。

この先は鉄格子の扉で閉まっているので、折り返します。
写真の右側に写っている大きなチューブが、湖と発電所がつながっている管です。

ゆっくり歩いて約2時間で入り口まで戻ってきました。
ヘルメットを返却してバルチスの町へ行くことにしました。

トレッキングコースの旧ヴァルチェッリーナ通り (Vecchia strada della Valcellina) からバルチスの町へは車で行きました。
バルチスの中心地は、ホテルやバールが数軒ある小さな町です。
歩いた後はジェラートを食べて休息タイムです。

今回はドロミテ・フリウラーナにあるヴァイオントダム跡と、バルチス湖でした。





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