アドベントカレンダーとアドベントリース

ハロウィンが終わると、スーパーマーケットの棚に並ぶアドベントカレンダー。
最近は日本でも輸入食品を扱うお店などで見かけることがあります。

アドベントとは?

アドベントは、クリスマス(イエス・キリストの降誕)までの4週間で、キリストの誕生に備えて準備する期間です。
4世紀頃はアドベントの期間は週に3日間断食を行い、悔い改める時期でもありました。
このアドベントの期間は11月30日に最も近い日曜日から12月24日までです。
2022年の11月30日は水曜日なので、最も近い日曜日は11月27日になります。2022年のアドベントの期間は11月27日から12月24日までの4週間です。

アドベントカレンダー

アドベントカレンダーはクリスマスまでをカウントダウンするカレンダーで、19世紀にドイツで始まったと言われています。昔はチョークで壁に日にちを書いて、一日ずつ消していったそうです。
アドベント期間の初日は11月27日から12月3日まで毎年変わってくるので、紙や木などで作られた毎年使えるものは12月1日から始まるものが多いです。

スーパーなどで販売されているアドベントカレンダーは、12月1日からクリスマスまで引き出しや扉を開けていきます。チョコレートメーカーのアドベントカレンダーは、中に1個ずつチョコレートが入っています。
最近では、LEGOのアドベントカレンダーは、中にレゴが入っていたり、その他にも香水やボディーケアセットなど、子供用のチョコレートだけなく、大人用も販売されています。

アドベントリース

常緑樹の枝を輪にし、その輪を葉や木の実などで飾り付けしたリースに、4本のキャンドルが置かれています。(5本の場合のあります)
アドベント期間の最初の日曜日から毎週日曜日に灯をともしていきます。5本目がある場合は、クリスマス当日に真ん中にある白いキャンドルもともします。

アドベントリースもドイツで始まったと言われていて、昔はキャンドルが24本立てられていたそうです。

アドベントリースはクリスマスリース同様に意味があり、常緑樹の枝を輪っかにした形は、永遠を象徴しています。
使用する常緑樹にもそれぞれ意味があります。もみの木や松は絶えることのない永遠の生命、月桂樹は迫害や苦しみからの勝利です。

キャンドルにもそれぞれ意味があります。
最初のキャンドルは、メシヤ(救世主)の到来を予言しているので預言者のキャンドル(希望)
2本目はメシヤが生まれた町、ベツレヘムを思い起させるベツレヘムのキャンドル(平和)
3本目はメシヤを最初に見て、礼拝した羊飼いたちのキャンドル(喜び)
4本目はメシヤの誕生を世界に知らせた天使たちのキャンドル(愛)
それぞれのキャンドルは、メシヤの到来が近づいてきていることによる希望と、暗闇からの光の勝利を表しています。

伝統的には紫色が3本、ピンクと白が1本ずつだそうです。最初の日曜日と2週目の日曜日は紫色のキャンドル、3週目の日曜日はピンクのキャンドルを灯します。4週目の日曜日は紫色で、クリスマス当日は白色のキャンドルを灯します。

キャンドルの色にも意味があり、赤はイエス・キリストと愛の結びつき、紫色は回心、慎み、待望、ゆるしで、ピンクのキャンドルはアドベント期間の半分である日曜日なので、喜びを表しています。

伝統的なキャンドルの色を使っている家庭もあれば、赤を4本使っている家庭もあります。

アドベント期間中に知り合いの方々の家に行きましたが、応接室の中央のテーブル上に赤色のキャンドルを使ったアドベントリースが置いてありました。クリスマスの定番、ポインセチアの花も飾ってありました。

子供がいる家に行くことが多いですが、どこの家に行っても大きなクリスマスツリーを飾って、クリスマスシーズンを楽しんでいるようでした。
クリスマスツリーは1月6日のエピファニア (Epifania) まで飾っています。

25日の朝にはクリスマスツリーの下には、サンタクロースからのプレゼントが置いてあります。
クラスメイトの中にはユダヤ教や仏教の家族の子もいて、その子たちの家にはサンタクロースは来ないようです。

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