今回はイタリアのレストランについてです。
観光地にあるレストランなどでは、英語表記のメニューを持ってきてくれたり、英語の下に日本語で書いてあるときもあります。観光地ではない小さなレストランや、オーナーのこだわりでメニューがないレストランもあります。
オーナーのこだわりというのは、その日の仕入れ状況によって提供する料理がかわるので、本日のメニューのみだったりします。黒板に書いてある場合もあれば、口頭のみで本日のメニューを伝えるところもあります。口頭のみのところは前菜、プリモ、セコンドの料理をそれぞれ3つぐらいあげて一気に言ってきます。聞き取れずに、もう一回言ってもらうこともあります。口頭のみは苦手です。。。
レストランでは席に案内してもらって、メニューを見ながらまず飲み物を注文します。
イタリアでは水も注文します。水は炭酸無しのアクア・ナトゥラーレ (acqua naturale) と、炭酸水のアクア・フリッザーンテ (acqua frizzante) があります。フリッザーンテはアクア・ガッサータ (Acqua gassata) とも言います。
水やジュース以外では、ピザならビールを頼んだり、最初にオーダーするアンティパスト(前菜)が魚料理なら白ワイン、生ハムなどの肉料理なら赤ワインなど、それぞれが飲みたいものを注文します。
ファンタ (Fanta) はファンタオレンジのことです。オレンジ以外のファンタはレストランではあまりみかけません。最近スーパーマーケットでは、ファンタレモンやファンタグレープをみかけます。コーラはコカ・コーラで、スプライトは、そのままスプライトで通じます。
イタリア料理は、antipasto (前菜) 、primo (スープ、リゾット、パスタなど) 、secondo (メイン料理) の順番で頂きます。その後に dessert (デザート) やコーヒなどのオーダーをします。


アンティパストはハムやサラミの盛り合わせ、チーズの盛り合わせや、ブルスケッタなどの前菜があります。アンティパストはシェアすることもあって、お皿をもう一枚もらったり、前菜を2枚のお皿に分けて持ってきてくれるレストランもあります。


プリモはパスタやラザーニャ、リゾット、ミネストローネなどのスープです。
リゾットは二人以上からでしかオーダーできないレストランが多いです。1人だけリゾットが食べたかってもオーダーできません。

セコンドはメイン料理なので、魚料理、肉料理などがあります。
付け合わせがついてる時もありますが、お皿にお肉だけ盛り付けられていることもあります。
その時は付け合わせのコントルノ (Contorno) を注文します。サラダ、フライドポテト、マッシュポテト、ほうれん草などです。
もちろん付け合わせは注文しなくてもオッケーです。
レストランによっては、パスタの量が大盛のところもあれば、少ないところもあります。
初めて行くレストランでプリモとメイン料理をオーダーしたあとに、山盛りのスパゲッティがくると、食べきれない。どうしよう。。。と思ったこともあります。
大盛のところもあれば、primo と secondo の量が少なくて、無理なく両方とも食べれるところもあります。
順番通りに食べる人もいると思いますが、私は前菜(シェア)とパスタや、前菜(シェア)とメイン料理を頼む事が多いです。前菜を食べずにパスタとメイン料理を食べる人もいます。
イタリアでは、前菜はシェアすることがあっても、プリモやメイン料理は各自好きなものを注文します。
大きい魚料理などは、店のスタッフがテーブル近くにワゴンで持ってきて、魚や付け合わせを人数分のお皿に盛り付けてくれます。


先日、ピザも提供するイタリアレストランに行った時は、近くの席のご夫婦が、ピザを半分に分けて食べてから、イカのフライを2人前をオーダーしていました。女性の方がイカの量が多すぎて、こんなにたくさん食べれないわと言っていました。大きなピザの半分だけでもボリュームがあるので、その後にイカのフライはキツイと思います。
レストランでは、パンやグリッシーニを持ってきてくれます。注文していないパンを持ってくるのでびっくりするかもしれませんが、席料 (Coperto) に含まれています。
ただ、全員がピザを注文すると、パンはでてきません。

コペルト (Coperto)
イタリアのレストランでは席料(サービス料)のコペルトがあります。

メニューにコペルトが記載されているレストランもあり、支払い後の領主書にもコペルト×人数分が記載されています。
このレストランでは、メニューにコペルトが1.5ユーロと記載されていて、4人で食事に行けば 1.5ユーロ×4人で6ユーロ払うことになります。レストランによって1.5ユーロのところもあれば、5ユーロのレストランもあります。
高級なレストランではコペルトとは別にサービス料として15パーセント請求する場合もあります。
稀ですが料理を注文すると、頼んでないのにちょっとした一品が出てくることがあります。”Un assaggio (ウン アッサッジョ)“ といって、小さなキッシュや一口サイズ料理がでてきます。周りのテーブルを見ても、皆に同じ一品をだしていて居酒屋さんのお通しみたいな感じです。
イタリアのレストランではチップはいるの?と聞かれることが多いですが、コペルトでサービス料を払っているので特別なことがなければ払いません。
現金で払う場合で合計金額が49ユーロの場合は、50ユーロを渡してこれでオッケーですみたいな感じでいう事はあります。
また、レストランでグラスを落としてしまったり、汚してしまった場合、特別な事をお願いした時などは、気持ちとしてチップを渡してもいいと思います。
Digestivo (ディジェスティーボ) 食後酒
サービスの一環ですがDigestivo( ディジェスティーボ) というのがあります。食後酒のことで、お会計の後にサービスしてくれるレストランもあります。アルコール度の高いグラッパ、リモンチェッロやアマーロなどです。

脂っこい海の幸のフライなどを食べた後はリモンチェッロを飲んで、消化を良くするんだと言っていました。
また、食後にエスプレッソとグラッパをオーダーし、まずエスプレッソにグラッパを少し入れて飲みます。そして空いたコーヒーカップに再びグラッパを入れて飲んでいました。コーヒーも消化を助ける働きがあるようなので、コーヒーとグラッパで、ダブル効果ですね(笑)
Apertivo (アペルティーボ)食前酒
食事の前にお酒を飲むと食欲増進の効果があるらしいですが、まわりを見ているとお酒と喋ることが好きで飲んでるように思います。夕方(仕事が終わってから)にアペルティーボだけして、家で夕食をとる人もいます。
みんなで食事に行くときも、レストラン内のバール(カウンター)で少し飲んでから、食事を始めたりします。

食前酒には、Spritz (スプリッツ)、Campari (カンパリ) など、いろんな種類があります。
スプリッツはプロセッコ (スパークリング白ワイン)と、アペロールやカンパリと炭酸水を合わせたカクテルです。
バールでは、スプリッツ、プロセッコか赤、白ワインを飲んでいる人が多いです。
飲み物を頼むと、ポテトチップス、オリーブ、ピーナッツ、一口サイズのミニパイやカナッペ、ミニサンドイッチや、きゅうりやツナマヨの細巻きが付いてくることがあります。ブッフェになっているお店もあります。
夕方や食前にアルコールを飲みたくない人は、Tonica (トニカ)、Chinotto (キノット) 、Gingerino (ジンジェリーノ) や、コーラ、ファンタオレンジやフルーツジュースなどがあります。
夕方になると、バールにはお酒を飲みながら、軽食をつまんでおしゃべりする人がたくさんいます。
バールの中のテーブルが空いていても、カウンターや外にあるテーブルのまわりで立ち飲みしてる人が多いです。
日本でも仕事帰りに軽く1杯飲んで帰ろうとか、喫茶店でおしゃべりして帰ろうみたいな感じです。
余談ですが。。。朝の10時過ぎにバールにコーヒーを飲みにいくと、おじいさん達がプロセッコやワインを飲んでます。朝のバールで酔っ払っている人は見たことがないので、1杯や2杯ぐらいしか飲んでないと思いますが、みなさん元気です。