サン・レオ (San Leo)

サン・レオはエミリア・ロマーニャ州のリミニ県にある岩山の上にあり、サン・マリノから南西約10キロのところにあります。

サン・レオ

257年に、マリノス(マリノ)とレオはクロアチアのダルマチアからリミニにたどり着き、その後キリスト教徒の迫害から逃れるためにティターノ山に逃げてきました。数年後、レオはモンテフェルトロ (Montefeltro) という町に修道院や教会をたて宣教活動をしました。10世紀頃になると、この町はサン・レオと呼ばれるようになったそうです。

モンテフェルトロは、サンマリノ共和国、エミリア・ロマーニャ州のリミニ、マルケ州のぺーザロやトスカーナ州のアレッツォなど州をまたぐ教区であり、地理的に丘や山の多い地域なので要塞などの歴史的な建造物も多く残っています。

サン・レオの町の中心部近くにある、大きな有料駐車場に車を停めて町の中心部に向かいました。

サン・レオの中心にあるダンテ広場 (Piazza Dante) にサンタ・マリア・アッスンタ教会があります。写真右にある建物は、16世紀に建設されたメディチ家宮殿です。現在はキリスト教の博物館や図書館などとして使用されています。

この広場にある噴水は、2015年に復元されたものです。13世紀に広場の噴水で、アッシジの聖サンフランチェスコが喉を乾きを潤したので奇跡的 (特別) な噴水とされています。

サンタ・マリア・アッスンタ教会 (Pieve di Santa Maria Assunta)

サンタ・マリア・アッスンタ教会はモンテフェルトロ地域の中で一番古い教会です。
古代の教会は石工であったレオが岩の上に、3世紀から4世紀にかけて建てました。11世紀に改築されています。

教会で一番古い部分は、岩を掘って造られた地下室の入口付近です。
この教会はマリアの被昇天に捧げられた教会なので、地下室にマリア像があります。地下室の照明は薄暗いですが、ろうそくの炎で照らされ、神秘的な感じのする雰囲気でした。

サン・レオ大聖堂 (Cattedrale di San Leo)

サンタ・マリア・アッスンタ教会のすぐそばにサン・レオ大聖堂があります。聖レオに捧げられたこの大聖堂は、堆積岩が隆起していて古くから崇拝されている場所に建てられました。最初の建設は7世紀にさかのぼります。現在の大聖堂は1173年にロマネスク様式で再建されています。正面中央に扉がないのが印象的です。
大聖堂の後ろ側にある岩山に建てられた鐘楼は大聖堂と同じ時代に建設(再建)されただろうと言われています。鐘楼は、休日やイベント時に一般公開しているそうです。

大聖堂の地下に行く階段は岩を掘って造ってあり古い時代に造られたものです。
地下には地下聖堂と、360年にレオが亡くなったのちに、遺体は石棺に納められましたが、現在は碑文がかかれた石棺の蓋が保存されています。

大聖堂を後にして、サン・レオ城へ向かいます。
ジャコモ・レオパルディ通りの横に遊歩道の入口があるので、そこから坂道を登っていきます。10分もかからないのですが、結構しんどかったです。坂を登りきると、サン・レオ城に到着です。

サン・レオ城塞 (Fortezza di San Leo)

サン・レオ城塞は岩山の一番高い所に建っています。(古代)ローマ人が最初の要塞を建てたのが、サン・レオ城塞とも言われています。
中世の時代に入ってからは、争いが繰り返され、1441年に城塞は再建され現在の姿になっています。

1631年からは城塞は刑務所に改築され、イタリア統一後も1906年まで刑務所として使用されていました。
現在は城塞の歴史などを映像やパネルで説明されていたり、牢屋、拷問部屋、武器などが展示されています。

アレッサンドロ・ディ・カリオストロ伯爵 (Alessandro di Cagliostro)

城塞の中で度々出てくる人物がアレッサンドロ・ディ・カリオストロ伯爵です。別名をジュゼッペ・バルサモ (Giuseppe Balsamo) といいます。
カリオストロは、1743年生まれで、錬金術師、医師、詐欺師など、いろんな肩書をもった人物です。ヨーロッパの社交界などで、ドイツの詩人ゲーテやシラーなどと渡り合ったり、フランス革命の前夜に起こった、マリーアントワネットを巻き込んだ首飾りの詐欺事件の首謀者とされています。
1789年12月27日に逮捕され、1790年4月に死刑の判決を受けました。その後教皇から恩赦され終身刑となりサンレオの城塞の牢獄で服役することになりました。

カリオストロの独房の壁には小さなのぞき穴と三重格子の窓があるだけで扉がありませんでした。現在の扉は観光客用に作られています。天井に作られた入口から井戸のように、吊るされて入ったそうです。食事の提供も、この天井の入口を使っていました。
看守たちはカリオストロに催眠術をかけられて釈放するのをおそれていたので、彼の視線を非常に怖がっていたそうです。そのため、この独房は誰にも見られずにカリオストロを監視下におくことができました。数年間この独房で過ごしたカリオストロは1795年8月26日に亡くなりました。
サンレオの城塞は中世の軍事的な歴史がありますが、現在ではカリオストロ伯爵のイメージが大きいように感じました。
ルパン三世の「カリオストロの城」は、実際のカリオストロ伯爵の行動、言動などを考慮されたと言われています。

また、ルパン三世パート4「芸術の国・イタリア」篇の第3話「生存率0.2%」は、サンレオが舞台でカリオストロ伯爵やマリーアントワネットが登場します。
サンレオ城塞から見る、サンレオの町や山の景色は絶景です。

サンレオは小さい町ですが、聖レオにまつわる教会や大聖堂やサンレオ城塞があり、非常に魅力的な町です。
観光するならサンマリオ共和国かサンレオかどちらが良いかと聞かれることがありますが、どちらも魅力あふれる町なので、行く人の好み、時間、交通手段、旅程などによって決めて欲しいと思います。

サン・レオ観光事務所のホームページ:San Leo ufficio Turistico IAT

error: