Tarvisio(タルヴィージオ)とOrrido dello Slizza (スリッツァの峡谷)

ロックダウン後の2020年の夏に約2週間、秋に数日滞在したのが Tarvisio (タルヴィージオ) というイタリア北部の国境に近い村です。

2020年の夏は、新型コロナウイルスの影響でタルヴィージオでも、その近郊の街でも観光客はイタリア人がほとんどでした。昨年まではオーストリア人が多かったと聞きました。

ロックダウン後の夏季休暇は、ホテルに滞在するよりもアパートを2週間から3週間かりて、自炊しながら山や海で過ごす人が多かったように思います。

Tarvisio (タルヴィージオ)

タルヴィージオはイタリア北東にある、フリウリ=ヴェネツィアジュリア州にあります。ウディネ県の北側にあるオーストリアとスロベニアとの国境がある町です。

タルヴィージオは、Monte Lussari (ルッサーリ山)、Monte Forno (フォルノ山)、Orrido dello Slizza (スリッツァの峡谷)、タルヴィージオ近郊には、Lago di Fusine (フジ—ネ湖)、Lago di Predil (プレディル湖)、そしてMonte Canin (カニン山) には氷河があります。

タルヴィージオの町の中心地には、レストラン、Bar、ジェラート屋、メルカートやスーパーマーケット、衣料店などがあります。
中心地の東には、広場とサン・ピエトロ・パオロ教会があります。1445年に建て替えられたゴシック建築の教会です。

タルヴィージオは、第一次世界大戦後の1919年にオーストリアから返還されているので、教会もイタリアでよく見る教会とは少し違った外観です。

Orrido dello Slizza (スリッツァの峡谷) 

タルヴィージオの中心部から車で約10分のところに ”Orrido dello Slizza” があります。
アルプスから流れ出る川沿いに遊歩道が整備してあり、約1時間半で歩くことができます。
登山道を歩き滑りやすい場所もあるので、登山靴で行きました。

道は細いですが、Via Bamberga に駐車場があり車を停めました。
Bamberga通りに薄緑の建物の横にスリッツァ峡谷の標識がでてるので、その道を歩いて行くと広場があります。

広場の中心には、オーストリア帝国の擲弾兵の記念碑があります。この記念碑にはタルヴィージオが主要地になった3つの戦いがあった年がレリーフされています。
1809年の戦いはオーストリア帝国とナポレオン率いるフランスとの争いの1つです。

1809年のタルヴィージオの戦いの100年を記念して、1909年にナポレオン戦争中に戦死した兵士に敬意を示して記念碑が建てられました。

この広場の横にある急な階段を下りていきます。

階段や山道を10分~15分、約100mほど下っていくと、河川敷に行くことができます。

川の水が透き通っていたので、触れてみたかったのですが、2018年にこの辺りにいた魚からタリウムが検出されたので、念のため川の水は触らないでねと言われました。

この川はドイツから黒海まで流れているドナウ川に合流するそうです。

河川敷で一息ついたあと、遊歩道を歩いて行きます。

遊歩道は整備されていますが滑りやすいです。
川の流れをみながら、狭い峡谷を歩いていくのは、とても気持ちいいです。

遊歩道を進んで行くとトンネルがあります。子供達は探検をしてるようで楽しそうです。

岩の一部が階段になってます。滑りやすいので慎重に進んでいきます。

遊歩道を歩いていると、小さな河川敷や岩が並んでいる場所があるので、岩に腰かけてパニーノを食べたり、飲み物を飲んで休憩してる人が多かったです。
子供達は、石の上を渡って遊んだり、きれいな色の石を探したりしていました。

ハイキングも終盤に差し掛かってきました。
遊歩道から見上げると、鉄橋が見えてきます。
スリッツァ川と鉄橋の高低差がかなりあります。

この鉄橋にはスロベニアの首都リュブリャーナへ行く鉄道が通っていたそうですが、第二次世界大戦後にユーゴスラビアとの国境が閉鎖されたので、この路線も廃止になり、現在はサイクリングロードになっています。

遊歩道は、この辺りから上に登っていく道に入ります。
降りる時よりは、少しなだらかな階段です。

階段を上りきると、鉄橋の横に出てきます。
今回はオーストリア帝国の兵士の記念碑がある広場側から川沿いにおりましたが、こちら側から反対周りで行くこともできます。
記念碑側の階段は急で上るよりも降りる方が楽なので、ほとんどの人が記念碑側から峡谷に入っていました。

登山道から出るとすぐ左に、先ほど見上げていた鉄橋があります。このサイクリングロードをスロベニア方面に行くと、国境を越えた小さな町、ラテチェ(Rateče) に行きます。
鉄橋と反対側に歩いていくと、記念碑がある広場に入る道へ戻ってきます。

イタリア語ですが、スリッツァ峡谷のお勧めサイトは、orrido dello slizza a Tarvisio です。

タルヴィージオでは、レストランで食事する機会があって、リピートしたレストランが3軒ありました。

ハーバール (Haberl)

サン・ピエトロ・パオロ教会から西側に150mほど歩くと、レストランハーバール (Haberl) があります。
このレストランは、お昼の営業時間が長いので、遅いお昼を食べる時にも利用していました。

鹿肉のハムの上にポルチーニがのっています。
牛肉の様に赤い色をしています。
初めての鹿肉で、一枚だけ食べましたが、臭いが少しきつい生ハムのような感じでした。

ホタテ貝のラビオリは、バターソースがとても美味しかったです。海の幸のスパゲッティも魚介類のエキスたっぷりで美味しかったです。

イカフライや魚介類のフライは、つい頼んでしまう料理の1つです。
日本の小麦粉、溶き卵、パン粉をつけたイカフライや、いかの天ぷらとは少し違って小麦粉やセモリナ粉をつけて揚げています。サクッとして美味しかったです。

ハーバル ホームページ:Haberl

エーデルホフ (Edelhof)

タルヴィージオの中心地より少し離れた所にあるエーデルホフホテル内のレストランです。
教会からは歩いて約10分~15分です。

外観も木目調の内装も、山の中の自然に囲まれたペンションのようです。
ランチを食べに行った時は、山に登りに行くアウトドアな服装で食事に来てる人が多かったです。

アンティパストは、牛肉のカルパッチョとにアーティチョークとパルミジャーノチーズがのっています。カルパッチョは、イタリアが起源で、牛肉のカルパッチョから始まったそうです。今では鯛やサーモンのカルパッチョもイタリアにある日本料理のレストランなどでみかけます。

カルボナーラもチーズと玉子でとろっとしていて濃厚でした。
鶏肉のソテーは色鮮やかに盛り付けてあります。ミックスシードの上にのっているソースは、マヨネーズです。

ラムシャンクの蒸し煮は、一口もらって食べましたが、柔らかくて美味しかったです。ポテトに刺さっているのは、パリパリしたチーズです。パリパリチーズだけをオーダーしたいぐらい美味しかったです。

デザートはチョコレートスフレとキャラメルクリームです。
デザートは日本にあるレストランに比べて、少し甘めです。

キャラメルクリームは濃厚で滑らかなクリームとクリスピーな食感のビスケットを一緒に食べると美味しいですよね。。。

このレストランは少し料金が高めですが、盛り付けもきれいで美味しかったです。

公式ホームページ: Hotel Edelhof

パピッロ (Papillo)

タルヴィジオから国道(SS13)をカンポロッソ方面に進むとイタリアンレストランのパピッロがあります。

何回か行きましたが、いつ行っても満席です。
パピッロへはピザを食べに行きましたが、チキン料理を目当てに食べに行く人もいます。

お店の方の動きが機敏すぎるのが印象的でした。
ずっと小走りで動きが速すぎるので、1人で3人分の仕事をしている感じでした。

タルヴィジオには、歩行者も歩けるサイクリングロードが通っていますが、このパピッロの裏側にサイクリングロードがあります。

遊具もあるレストランなので、子供も退屈しないと思います。
このレストランも11時から夜までオープンしています。夕方の4時にピザを食べに行っと時も便利でした。

タルヴィージオを拠点に色々な場所に行ったので、これから順番にまとめていきたいと思います。

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