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ペルージャ県にある美しい町 スペッロ

ウンブリア州にあるスペッロは、スバージオ山の西斜面にある小さな町です。ローマ時代は現在より広く、ウンブリアで重要な都市の一つでした。
スペッロはアッシージからは約15㎞、南にあります。電車だとアッシージから一駅約10分でスペッロへ行くことができます。

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ローマ建築の ポルタ・コンソラーレ (Porta Consolare)

スペッロの町は城壁で囲まれているので、いくつかの門があります。
このコンソラーレ門は古代ローマ人によって紀元前42年頃から建設されたと言われていて、要塞化された城壁の一部になっています。

門の上には3体の大理石で造られた像があります。これは紀元前1世紀のもので、葬儀用の記念碑だったそうです。
コンソラーレ門も何度も改築されて現在も使用されていますが、横の塔の上にある木が気になります。。。
門を通り抜けコンソラーレ通り (Via Consolare) の坂道を上っていきます。坂を上っている途中に細い道がありました。小道や路地などは、この先どんな感じなのかなと興味があるので、少し歩いてみましたが、ここからはサンタ・マリア・マッジョーレ教会へ行けないのでコンソラーレ通りへ戻ってきました。

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サンタ・マリア・マッジョーレ教会
(Collegiata di Santa Maria Maggiore)

12世紀から13世紀に建てられたサンタ・マリア・マッジョーレ教会は、17世紀に改修されて現在の外観になっています。
拝観時間外だったので、中に入ることができませんでした。

教会内部にはバリオーニ礼拝堂 (Cappella Baglioni) があります。ルネサンス期のイタリア人画家、ピントゥリッキオ (Pintoricchio) の素晴らしいフレスコ画を見ることができます。
他にも同時期の画家フィリッポ・リッピ (Filippo Lippi) やペルジーノ (Perugino) の作品も鑑賞できます。

教会の中庭の中央には、ヤシの木が大きく育っています。

今回は教会の中に入れなくて残念でした。

教会のホームページの右下にバリオーニ礼拝堂などの内部を見れる動画があります。

サンタ・マリア・マッジョーレ教会ホームページ: Collegiata di Santa Maria Maggiore

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聖アンドレア教会 (Chiesa di Sant’Andrea)

サンタ・マリア・マッジョーレ教会から少し坂を上がっていくと、聖アンドレア教会があります。

聖アンドレア教会は、13世紀に古い教会を改築し修道院を建設しました。その後何度も改築、改修がされていて、最終の改修は1913年にされています。

祭壇の上部にある十字架は、ジョット派の画家が13世紀の終わりから14世紀の初めにかけて制作しました。

中央の祭壇を見て右側にある聖アントニオ礼拝堂には「玉座に座る聖母と聖人」があります。
ピントゥリッキオが作品の図面を制作し、ペルジーノの弟子であるエウセビオ・ダ・サン・ジョルジョ (Eusebio da San Giorgio) と共に制作したそうです。

教会の入り口から入ってすぐ左にある洗礼堂 (Cappella del Battistero) は、1497年から1499年に建てられました。この礼拝堂はサンタ・マリア・マッジョーレ教会にあるバリオーニ礼拝堂より前にピントゥリッキオがバリオーニ家の依頼で制作しました。

実際に見た聖アンドレア教会の洗礼堂と、サンタ・マリア・マッジョーレ教会のホームページで見たバリオーニ礼拝堂では、バリオーニ礼拝堂の方が修復されていて見応えがあるかもしれません。聖アンドレア教会の礼拝堂は、あまり修復されていない500年以上前の作品を見ることができるので、こちらも趣があって良いと思います。

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レプッブリカ広場 (Piazza della Repubblica)

スペッロの歴史地区の中心部の広場です。
現在は中学校になっている建物は、当時ペルージャの貴族で、スペッロの領主だったバッリオーニ家の宮殿です。広場の反対側からは面影が残っています。
時計がある建物は市庁舎で1270年に建設されています。

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聖ロレンツォ教会 (Collegiata di San Lorenzo)

レップブリカ広場からほど近い場所に聖ロレンツォ教会があります。

聖ロレンツォ教会は、1127年から建設が始まったと言われています。13世紀には帝国軍に破壊されたので再建、16世紀には改修、増築されています。

教会の外観で興味深いのは、教会の増築、改築跡が見られることです。教会の古い部分は、中央の扉の周りにある12世紀の小さい教会部分です。使用している建材が違うことから1540年に増築、改築されているのがわかります。現在の中央のバラ窓の横下には、古い教会のバラ窓が閉じられていて、中央の扉の両脇に扉があったのも閉じられています。

教会内の主祭壇の上には、ヴァチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂にあるジャン・ロレンツォ・ベルニーニが制作したバルダッキーノ (大天蓋)を参考にした木製の天蓋があります。
教会内の礼拝堂では、主に15世紀~17世紀の作品を見ることができます。

教会を出て、坂道を上って行きます。

小さな車が一台通れるぐらいの細い道のトッレ・ベルヴェデーレ通り (Via Torre Belvedere) へ入っていきます。

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聖セヴェリーノ教会 (Chiesa di San Severino)

スペッロの町の一番高いところに聖セヴェリーノ教会があります。

この辺りは古いローマ城塞の跡地に1358年にアルボルノス要塞 (La rocca Albornoz) が建設された場所です。写真では切れてしまいましたが、左下にあるアーチがポルタ ・デッラ—ルチェ(Porta dell’Arce)です。聖セヴェリーノ塔 (Torre dell Severino) も要塞の一部でした。

12世紀に建てられた古い寺院が17世紀に聖セヴェリーノ教会に改築され、修道院も建てられました。1623年にカプチン・フランシスコ修道会が移ってきました。修道院は閉鎖されている時期もありましたが、2016年より再開されています。

教会内はシンプルです。
祭壇の後ろにはジャチント・ボッカネーラ (Giacinto Boccanera) が16世紀末頃に描いた「栄光のキリスト聖人たち」があります。
左下に描かれている髭を生やしている聖人は、聖セヴェリーノと言われています。

聖セヴェリーノ教会の入口からはウンブリアの風景が見渡せます。
アッシージの町や聖フランチェスコ聖堂も見ることができます。

今回は順番が逆になりましたが、先にスペッロを観光してから隣にあるアッシージへ行ったので、アッシージでは日が暮れてしまいました。
ウンブリア州に住んでいるイタリア人と話したところ、アッシージよりスペッロがお勧めとのことでした。
私は町の雰囲気はスペッロの方が素敵だなと思いましたが、アッシージの方が大きな聖堂がいくつかあるので、見どころが多いと思います。

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