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モデナ県にある中世の町 カステルヴェトロとスピランベルト

モデナ周辺には素敵な町がいくつもあります。
その中で今回はカステルヴェトロとスピランベルトの二つの町へ行ってきました。

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グラスパロッサ発祥の地 カステルヴェトロ・ディ・モデナ
(Castelvetro di Modena)

モデナから車で約30分南へいくと、カステルヴェトロという町があります。
丘陵地域にありブドウの栽培がされています。
カステルヴェトロ発祥のブドウの品種、ランブルスコ・グラスパロッサ (ランブルスコ・ディ・カステルヴェトロ) とバルサミコ酢の生産に使用するトレッビアーノ種などが栽培されています。

中世の町並みの中心にあるローマ広場へ行ってみると工事中でした。。。
13世紀頃に要塞として建設された時計塔と城の間には、カステルヴェトロのシンボル的な存在のチェスボードがあるはずでしたが、見れませんでした。。。

次の写真の左側にある塔は刑務所の塔 (La Torre delle Prigioni) で、高さは22mあります。以前は塔の地下室からトンネルを通って要塞 (城)の外まで行けたそうです。塔の2階の壁には、囚人の落書きなどが見られるそうです。

刑務所の塔の横にはリナルディ宮殿 (Palazzo Rinaldi) があります。宮殿は1937年に刑務所の塔や、広場の周りに調和した外観で建てられました。現在はイル・カステッロ (Il Castello) というレストランが入っています。レストラン建設時、宮殿近くを掘った時に紀元前のエトルリア時代の遺物や人骨などが発掘されたそうです。

ローマ広場の北側にあるのがパラッツォ・コムナーレ (Palazzo comunale) です。
時計塔の前にある酢貯蔵庫のラ・ヴェッキア・ディスペンサ (La vecchia Dispensa) へ行ってみました。

営業開始の朝の10時に行きましたが、別の方を案内する予約が入ってたようで酢貯蔵庫の見学はできませんでした。
カステルヴェトロの市営の酢貯蔵庫もあって無料で見学できるようですが、7月、8月、12月を除いた毎月最終日曜日の午後のみです。

ローマ広場から刑務所の塔の前を通って歩いて行くと、聖セネシオとテオポンポ教会 (Chiesa parrocchiale dei Santi Senesio e Teopompo) があります。平日の朝の10時過ぎ、閉まっていました。

この聖セネシオとテオポンポ教会は、中世に建てられていた教会を1897年に再建しました。
鐘楼は1929年から建設が始まり1930年に完成しています。

教会の前にはランゴー二宮殿 (Palazzo Rangoni) があり、その隣にはフィーリ・ドーロ・ア・パラッツォ (Filo d’Oro a Palazzo) があります。
この宮殿は、1月、7月、8月の日曜日の午後に博物館がオープンしています。ルネサンス時代の衣装が展示されていて、衣装は毎年9月に行われる祭りの再現イベントで使用されています。カステッロ祭りは2年に1回奇数年の9月に開催されて、2026年は9月12日~13日に行われる予定です。

カステルヴェトロの町は中世の町並みが印象的で魅力的な町でした。
市営の酢貯蔵庫の見学の日に合わせて日程を組み、フィーリ・ドーロ・ア・パラッツォなども訪れると、色々と観光できると思います。

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伝統的なバルサミコ酢博物館があるスピランベルト (Spilamberto)

カステルヴェトロから車で約15分、モデナからは車で南東に約30分のところにスピランベルトという町があります。

モデナのパラッツォ・コムナーレのバルサミコ酢の貯蔵庫を見学したかったのですが、曜日が合わず、カステルヴェトロの貯蔵庫も見学できなかったので、スぺランベルトのバルサミコ酢博物館の貯蔵庫の見学を直前に予約して行きました。
モデナのパラッツォ・コムナーレのガイド付き見学ツアーは、スぺランベルトのバルサミコ酢博物館の方がされているようです。

予約外の人達も何人かいましたが、ドイツ語を話す人達ばかりでした。
見学時に2本の映像を見ますが、他の人達が受付をしている間に日本語で先に見せてくれました。そして見学時の映像はドイツ語で流すことになりました。

まずは、「伝統的なバルサミコ酢とは?」からです。
伝統的なバルサミコ酢のブドウの品種はモデナ近郊で栽培されているトレッビアーノ、ランブルスコです。屋外で圧搾器で絞り出したブドウ液を90度~95度で灰汁を取りながら煮詰めると、濃縮された絞り汁ができます。この煮詰めた液をモストコットといい、大きな樽から順に小さな樽へ順に入れ替えていき、熟成させていきます。
12年以上熟成されたものが、モデナの伝統的なバルサミコ酢(Aceto balsamico tradizionale di Modena) になります。

伝統的な順序でバルサミコ酢を製造するための器具が展示されています。

使用する樽も重要で、樽を作る様子を映像で説明していました。伝統的なバルサミコ酢に適した木を厳選し、4~5年かけて自然乾燥で木を熟成させます。その熟成させた木を使用して、1滴も漏れないように独自の方法で制作するそうです。樽は3~4世代使用されるので耐久性も重要です。

使用する木は、桜 (Ciliegio)、栗の木 (Castagno)、桑の木 (Gelso)、オークの木 (Rovere)、ジンの香りに使われるジュニパーの木 (Ginepro) などが使用されます。
木の種類によって香りや風味が変わるそうです。

樽を入れ替える時は、1番小さい樽に2番目に小さい樽に入っているバルサミコ酢を入れ、3番目に小さい樽のバルサミコ酢を2番目に小さい樽に入れ変える作業をするそうです。樽の木の種類も変わるので、より深い風味が加わっていきます。

博物館の上の階は、バルサミコ酢の貯蔵庫になっています。
樽が9個並んで熟成されているバルサミコ酢もありました。

最後はテイスティングです。
始めはモストコットです。ブドウを煮詰めたシロップです。甘めでアイスクリームやホットケーキに合いそうな感じでした。2番目が1年ぐらい経ったもので、サラダに合いそうなサラッとした感じでした。
次に12年経った伝統的なバルサミコ酢です。濃厚でバルサミコ酢だけで、ステーキのソースになる感じでした。最後は25年以上たったストラヴェッキオのバルサミコ酢を試食しました。味が深すぎて試食した瞬間に、普段出会うことのない深い味だと思いました。

スーパーでは購入できないモストコットと、1年ぐらい経ったものを購入しました。
12年以上の伝統的なバルサミコ酢は高かったので、次の機会に購入したいと思います。

今回、バルサミコ酢博物館を訪れてバルサミコ酢を知るいい機会になりました。
伝統的なバルサミコ酢は12年以上、もしくは25年以上のストラヴェッキオの2種類で、DOP (イタリアの伝統的食材の品質、産地などの規定を満たすもの)の指定を受けていて、球状のようなボトルで100ml入りで販売しています。 

バルサミコ酢博物館ホームページ: Museo del Barsamico Tradizionale Spilamberto

伝統的なバルサミコ酢博物館を見学したあとは、スピランベルトの町を少し歩いてみました。

博物館から中心部へ歩いて行くと、町の入り口であるスピランベルトの塔があります。
この塔は14世紀に城を防御するために建てられました。
現在は要予約で考古学博物館メッサ―・フィリッポ (Messer Filippo) の独房が見学できるようです。

塔をくぐり抜けて進んでいくと、左側に聖ジョヴァンニ・バッティスタ教会 (Chiesa Parrocchiale di San Giovanni Battista) があります。13世紀に建設され、内部には聖ジョバンニの生涯を描いたフレスコ画を見ることができます。

聖ジョヴァンニ・バッティスタ教会の斜め向かいには教皇聖アドリアーノ3世教会 (Chiesa di Sant’Adriano Ⅲ Papa) があります。この教会も聖ジョヴァンニ・バッティスタ教会と同じく13世紀に建てられ、18世紀に改修されています。

同時期に建設された2つの教会は、聖ジョバンニ・バッティスタ教会は教区教会で、教皇聖アドリアーノ3世教会は、修道院に属する教会として建設されました。

教会の前をさらに進んでいくと正面にロッカ・ランゴー二 (Rocca Rangoni) があります。

ロッカ・ランゴー二は1210年にモデナ市がボローニャとの国境と、スぺランベルトに流れているパナーロ川を管理するために建てられた要塞の一部でした。1353年に貴族のランゴー二伯爵家へ譲渡されました。

この城は中庭がある四角形の建物で、17世紀には拡張や改修が行われ宮殿になりました。2005年からスぺランベルト市の所有になっています。宮殿の後方には公園が広がっています。

現在はイベントなどで使用されているそうです。

ということで、モデナ周辺にある2つの魅力的な町を訪れました。








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