ヴェネツィアのローマ広場より、リアルト橋、アクア・アルタ書店に立ち寄ってから、サン・マルコ広場までやってきました。
アクア・アルタ書店からは、徒歩で約10分でサン・マルコ広場に到着です。
サン・マルコ広場 (Piazza San Marco)
サン・マルコ広場は、正面にサン・マルコ大聖堂と鐘楼、両側にはアーチのある3階建ての旧・新行政の建物、後ろ側にコッレール博物館 (Museo Correr) に囲まれた約170mの長さの広場です。

歴史あるカフェも並んでいて、ピアノやバイオリンなどの演奏などを競い合っています。立地条件などからカフェの料金は高いですが、この景色を眺めながらのひと時は忘れられないと思います。
サン・マルコ大聖堂(寺院) (Basilica di San Marco)
サン・マルコ大聖堂は、新約聖書にある4つの福音書の1つである、マルコの福音書の著者とされる人物、マルコを祀るための大聖堂です。

828年にヴェネツィアの商人がエジプトから盗んできた聖マルコの遺体を祀るために教会が建てられました。その教会が978年に再建され、現在の大聖堂の基盤となっています。
4つの福音書の著者は、それぞれ動物のシンボルがあります。聖マルコは翼を持ったライオンです。ヴェネツィアの守護神は聖マルコで、ヴェネツィアの旗には、金色の翼を持ったライオンが描かれています。
大聖堂の中央のアーチの上にも、金色のライオンの像があります。
大聖堂内は、天井に黄金のモザイクが広がっています。モザイクはキリストの生涯のシーンなどが描かれています。中央入口から入って右側のドームには、創世記の創造の6日間が描かれています。
神は6日間で、光と闇⇒空と陸⇒海と陸(植物と樹木)⇒太陽と月(昼と夜)⇒水中の生物と鳥⇒動物と人間を造りました。このシーンが描かれているので、魚や動物のモザイクもみられます。その後のノアの箱舟やバベルの塔のシーンもあるので是非、大聖堂内で見てください。
サン・マルコ大聖堂 鐘楼 ( La campanile di San Marco)

現在の鐘楼は1912年に再建されたものです。
正方形の塔で、高さは約99mです。鐘楼の一番上には、三大天使の一人、ガブリエルの銅像が風向きをさしています。
以前は鐘は5つありましたが、1902年の崩壊によって、一番大きなマランゴナの鐘のみが当時からのものです。
エレベーターで上まで行くことができます。チケットは事前に日時指定で購入した場合は12ユーロ、当日に並んだ場合は10ユーロです。(2021年当時の料金です)
鐘楼の上からは360度のパノラマが楽しめます。サン・マルコ大聖堂のクーポラやドゥカーレ宮殿も見渡せます。
鐘の近くにいた時に鐘がなって、あまりにも大きな鐘の音にびっくりしました。



サン・マルコ広場の近くにある小さな島、サン・ジョルジオ島に佇む美しい教会が、サン・ジョルジオ・マッジョーレ聖堂 (Basilica di San Giorgio Maggiore) です。鐘楼にはエレベーターが設置され、鐘楼の上からはサン・マルコ広場が一望できるそうです。

サン・ジョルジオ島へは、サン・マルコ広場近くのヴァポレット乗り場から行けます。
次にヴェネツィアに行く機会があれば、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島に行きたいと思います。
サン・マルコ大聖堂 インフォメーション 2022年版
今まで無料でサン・マルコ大聖堂に入れてましたが、有料になりました。水害の被害を受けての修復費用、新型コロナウイルスの影響で数か月閉鎖していた為、収入が減った事などで、現在は有料です。
事前に日時を予約してチケット買った場合は、当日、並ばずに入場できます。当日に並んでチケットを買う場合は料金が安くなります。チケットは公式サイト(イタリア語)で販売されています。
事前に公式サイト(英語)で日時を予約した場合の料金
大聖堂 6ユーロ
大聖堂 ∔ パーラ・ドーロ 12ユーロ
大聖堂 ∔ 博物館 15ユーロ
大聖堂 + パーラ・ドーロ ∔ 博物館 20ユーロ
当日に並んでチケットを購入する場合の料金
大聖堂 3ユーロ
パーラ・ドーロ 6ユーロ
博物館 7ユーロ
オープン時間は、朝の9時30分~16時45分です。大聖堂は夏季は9時半~20時45分まで見学できます。
ドゥカーレ宮殿 (Palazzo Ducale)

8世紀に建設されたドゥカーレ宮殿は、サン・マルコ大聖堂に隣接していて、行政、司法などを行う場所でした。
現在は美術館として、宮殿の内装、絵画などを展示しています。
ドゥカーレ宮殿を見学する方法は4つあります。
➀サン・マルコ広場美術館共通チケットを購入すると。サン・マルコ広場にあるドゥカーレ宮殿、コレール博物館、考古学博物館、マルチャーナ図書館を見学できます。
②ドゥカーレ宮殿の一般では公開してないシークレットの場所を案内してくれるSecret Itineraries Tour があります。
シークレットツアーの詳細はホームページに書かれています。

③3つめはベニス・ミュージアム・パスです。6か月有効で、サン・マルコ広場のドゥカーレ宮殿、コレール博物館、考古学博物館、マルチャーナ図書館の他、カ・レッツォーニコ、モチェニーゴ宮殿博物館、カルロ・ゴルドーニ公園、カ・ペーザロ、ムラーノガラス博物館、ブラーノレース博物館、自然史博物館、フォルトゥニー宮殿を見学することができます。長期滞在の方が利用するといいと思います。
④最後はヴェネツィアシティパスです。ドゥカーレ宮殿やサン・マルコ広場の美術館入場チケットの他に、色んな美術館のチケットも販売してます。
ヴェネツィアシティパス公式ホームページ:Venezia Unica (Venezia City Pass)
①②③のチケットはドゥカーレ宮殿のサイトから予約できます⇒予約サイト
ドゥカーレ宮殿公式ホームページ: Palazzo ducale
ため息の橋 (Ponte Dei Sospri)
ドゥカーレ宮殿から刑務所へ続くため息の橋です。橋の上から逃げられないように大理石で囲った橋です。
囚人が橋を通過する時に、最後にヴェネツィアの美しい景色をみて、ため息をついたと言われているので、ため息の橋と呼ばれるようになりました。

San Moise通りでウインドーショッピング
ため息の橋を見た後は、ウインドーショッピングをしました。

店内の至る所にヴェネツィアのカーニバルのマスクやアクセサリーが並んでいます。
お店を見るだけで楽しくなってきます。
ヴェネツィアングラスのアクセサリーや置物のお店もたくさんあります。

サン・マルコ広場のコッレール博物館 (サン・マルコ大聖堂の反対側) の横を通り抜けると、Salizada San Moise(サリタ・サン・モイゼ通り) にでます。この通りはエルメス、ディオール、ルイ・ヴィトン、カルティエ、プラダやヴェルサーチなどのお店が並んでいます。
小さな橋を渡ると、シャネル、グッチ、ドルチェ&ガッバーナなどが並んでいます。
今回は、通りかかったイタリアンレストラン、Al Nono Risortoに入りました。



庭園で食事ができるので、開放的で雰囲気が良いです。
カルボナーラは濃厚で美味しかったです。


今回は簡単に食事をすませましたが、メニューをみるとディナーセットが3種類あります。
Bigoli in Salsa & Seppie alla Venezianaがあります。
ビゴーリ・イン・サルサはヴェネチアのパスタ料理でアンチョビと玉ねぎのオイルパスタです。
メインがベネチア風のイカの料理で美味しそうです。
アル・ノーノ・リゾルト 公式ホームページ: Al Nono Risorto
Trattoria Da Ignazio

トラットリア・ダ・イニャツィオはヴェネチア料理のレストランです。
サン・マルコ広場やリアルト橋からは少し離れていますが、新鮮な魚料理が食べれるレストランです。
カニのパスタ (I tagliolini con granseola della laguna) です。このレストランの名物料理の1つで、ヴェネツィアのラグーンでとれたケアシガ二科のカニのパスタです。


魚料理は調理したものを見せにきてから、人数分をお皿に取り分けてくれます。
この魚は(ヨーロッパ)スズキのオーブン焼き (Branzino al forno con patate e olive taggiasche)で、付け合わせにジャガイモがついていました。
このレストランは地元の人に教えてもらったお店で、落ち着いたレストランでした。
トラットリア・ダ・イニャツィオ ホームページ: Trattoria Da Ignazio
帰り際の黄昏時になるのか、夜景になるのか。。。薄暗くなったヴェネツィアも息をのむ美しさです。


写真を整理している時に出てきたのが、この写真です。
ヴァポレットで移動している時に、水上での演奏を見ることができました。アッという間に通り過ぎましたが、この景色をみれてラッキーでした。
今回は一日でしたがヴェネツィアの雰囲気を十分に堪能することができました。
追記 ヴェネツィア・アクセス料金
2023年からヴェネツィアに入島する観光客にアクセス料金がかかるようになりました。
まだ実験の段階で、毎年ルールが変わってます。
2025年は4月から7月までの指定された日にヴェネチアに日帰りで8:30~16:00の時間帯に訪れた14歳以上の観光客がアクセス料金を払わなければいけません。
ヴェネツィア内のホテルび宿泊する観光客は免除されます。
アクセス料金は、ヴェネツィアに入島する4日前なら5ユーロ、4日前をすぎると10ユーロです。
詳しい事やカレンダーが書いてあるヴェネツィア市のPDF ⇒ Comune di Venezia
支払いは事前にヴェネツィア市のホームページからできます。