マッジョーレ湖滞在二日目は、モッタローネ山からスタートです。
モッタローネ (Mottarone)
モッタローネ山は標高1491mで、スイス、イタリアにまたがっているペンニネアルプス山脈に属しています。ペンニネアルプス山脈の最高峰はイタリアとスイスの国境にあるモンテ・ローザで、ヨーロッパ・アルプス山脈では2番目に高いです。最高峰はイタリアとフランスとの国境にあるモンブラン(モンテ・ビアンコ)です。

モッタローネ山の山頂へは、ロープウェイとリフトを乗り継いで行く方法と、車やバイクで行く方法があります。
イゾラ・ベッラやイゾラ・マードレの島を手に入れたボッロメーオ家は、自治体からモッタローネ近辺の山岳地帯を購入したので、車やバイクで行く場合は私有地を通ることになるので通行料がかかります。
登山が好きな人は登山ルートもあります。登山ルートを利用する場合は、事前にルートや状況を確認してから行って下さい。
モッタローネ山の中腹にから頂上にかけてALPYLANDがあります。
ここにはボブスレータイプのスライダー滑り台があります。全長約1200mのスライダーで楽しそうなのですが、行った日はオフシーズンの平日だったので、休園日のような感じで滑っている人はいませんでした。
モッタローネ山 ロープウェイ
モッタローネ山のロープウェイ乗り場は、リド広場 (Piazzale Lido) にあります。
宿泊先のGrand Hotel Bristol からは徒歩15分弱でロープウェイ乗り場に着きました。
山頂まで行くのに大人1人往復20ユーロします。
ほぼ貸し切り状態のロープウェイに乗って頂上を目指します。

昨日訪れたイゾラ・ベッラとイゾラ・デイ・ぺスカトーリの2島と、イゾラ・マードレとマルゲラの岩礁が見えます。
ロープウエイなので、あっという間にどんどん登っていきます。
ストレーザ対岸のパッランツァ (Pallanza) も見えます。
ボッロメーオ諸島のイゾラ・サンジョバンニも対岸近くに見えてるのですが(イゾラ・マードレの右後ろ側)半島と同化して見にくいです。

麓にあるロープウェイのストレーザ駅からアルピーノ駅まで約10分、そしてアルピーノ駅から併設されている別のロープウェイに乗り換えて、約10分でモッタローネ駅に到着です。


標高1385mのモッタローネ駅までくると、見える景色が変わってきます。
ここからロープウエイ駅近くにあるリフトに乗り換えて、山頂を目指します。

子供がまだ小さいので、リフトに乗るのを少し怖がっていましたが、無事に山頂駅に到着しました。
モッタローネ駅がかなり遠くに見えます。

今日は霞んでいますが、うっすらとイゾラ・マードレとイゾラ・デイ・ぺスカトーリが見えます。
ボッロメーオ湾の先、マッジョーレ湖のロンバルディア州側まで見えます。
天候がよければ、もっと鮮明に見えると思います。
マッジョーレ湖と反対の西側をみると、モンテ・ローザが見えます。写真の真ん中にある一番標高の高い山 (4634m) です。
モッタローネ山頂からは360度のパノラマが見渡すことができます。写真ではあまり伝わらないかもしれませんが絶景です。

イタリア、スイス、フランスにまがたるアルプス山脈の素晴らしい景色と、山脈を背景にしたマッジョーレ湖を見て、自然を満喫することができました。
ただ。。。山頂にいるので寒かったです。
追記 モッタローネ山 ロープウェイについて
2021年5月にロープウェイが落下する死亡事故がありました。
2022年10月の時点で運休しています。
2025年1月の時点で再開の予定はありません。
バヴェーノ (Baveno)
モッタローネ山を観光したあと、ストレーザより少し北の町バヴェーノに移動しました。
バヴェーノもストレーザと同じく、マッジョーレ湖のボッロメーオ湾にある町です。
バヴェーノはレストランが数軒と、スーパーマーケットとジェルヴァーゾ・プロターゾ教会があります。ストレーザと比べると町自体は小さいですが、ボッロメーオ諸島に行く遊覧船も発着しているので、こちらの町を拠点にしてもいいと思います。電車で行く場合は、ストレーザの方が電車の本数が多いのでストレーザを拠点にする方が良いと思います。最終日はバヴェーノ駅から電車に乗る方法も考えましたが、電車の本数が少なかったのでタクシーでストレーザ駅まで移動しました。前日のストレーザのホテルからバヴェーノへ移動もタクシーを利用しました。
夕食に、遊覧船乗り場近くにあるレストランで食事をしました。湖畔沿いにあるテラス席をビニールで覆ったレストランで食事をしましたが、寒くて写真を撮るのを忘れるぐらいでした。その後、レストランの向かいにあるバールで暖かい紅茶を飲んでから、ホテルに戻りました。

滞在先のGrand Hotel Dino は、マッジョーレ湖の湖畔にあり、湖側だった部屋からも美しい景色を見ることができました。
最終日は午前中に対岸のPallanza(パッランツァ)に行き、ジェラートを食べてバヴェーノに戻ってきました。
ジェルヴァーゾ・プロターゾ教会 (Chiesa dei SS. Gervaso e Protaso)
バヴェーノに到着した日の夕食前に町を散策していると、大きな教会、ジェルヴァーゾ・プロターゾ教会がありました。
回廊や庭もあり、見応えのある教会です。
1343年5月13日よりジェルヴァーゾ・プロターゾ教会として、市民の人々に親しまれていますが、建築されたのは1100年代だと言われています。
鐘楼は教会より少し前の1050年から1075年に建設されました。この教会の前にも古代の小さな教会があったと言われており、当時の石碑が残されています。


石碑には約2000年前、西暦41年から西暦54年までの当時の皇帝の名前が残されていて、古代ローマ時代の建築や遺跡が見つかっています。
教会の後方には5世紀に建築された洗礼堂があります。
この教会の広場には、観光案内所や小さな博物館や図書館もあり、コンサートなどのイベントも開催されています。
ストレーザやバヴェーノはミラノから電車で約1時間15分で行けるので、朝にミラノを出発して遊覧船でボッロメーオ諸島のイゾラ・ベッラ、イゾラ・マードレとイゾラ・デイ・ぺスカトーリの3島を周遊し、日帰りでミラノに戻ってもいいし、ストレーザやバヴェーノで1泊してもいいと思います。
アルプス山脈囲まれたマッジョーレ湖で、心癒される休暇になると思います。