スロベニアは、イタリア、オーストリア、ハンガリーとクロアチアの4か国に囲まれていて、面積は北海道の約1/4の大きさで人口は約200万人です。
北はアルプス山脈、南西部はアドリア海もあり自然が多い国です。
スロベニアには鍾乳洞がいくつかありますが、その中でも特に有名なポストイナ鍾乳洞、そして次回は世界自然遺産に登録されているシュコツィアン洞窟群を見ていきたいと思います。
ポストイナ鍾乳洞はスロベニアの南西部にあり、イタリアのトリエステからは車で国境を越えて40分で行くことができます。スロベニアの首都リュブリャナからは車で1時間弱で行くことができます。
ポストイナ鍾乳洞 (Postojana Cave)
ポストイナ鍾乳洞は数年前にも行ったことがありましたが、リニューアルされていて、生物展示館や、鍾乳洞カルスト展ができていました。
チケット売り場で全員分の身分証明書を提示し、鍾乳洞と近くにあるプレジャマ城の共通券を購入しました。

鍾乳洞見学の最後に勢いのある地下水流のピウカ川を見ることができますが、駐車場近くでは穏やかに流れています。
鍾乳洞は石灰岩が地下水などによって浸食されてできた洞窟です。

集合時間の少し前に、洞窟の入口付近にいくと、英語、イタリア語、スロベニア語の3つの立て看板が立っているので、希望の言語の所に集合します。ポストイナ鍾乳洞は個人で見学することはできず、ガイドの説明を聞きながらグループで見学します。見学時間は約1時間半です。

ポストイナ鍾乳洞はヨーロッパで観光客が最も訪れる鍾乳洞です。現時点で24キロにも及ぶ洞窟が続いています。気温は年間を通して8度です。
夏に行く場合は、暖かい上着が必要です。洞窟内は湿度が高く、床も濡れているので、靴はスニーカーなどが良いと思います。

まずはトロッコ列車に乗って洞窟内に入って行きます。到着するまで10分弱かかった気がしますが、洞窟内を駆け抜けながら見る鍾乳洞は壮観です。
何枚か写真を撮ったのですが、トロッコ列車のスピードで、ほどんどの写真がぶれてました。。。


トロッコ列車から降りると、各言語ごとのガイドの指示に従って見学します。
1時間ぐらいかけて1.5㎞ほど歩きます。初めはグレートマウンテンという小さな坂道を登っていきます。
洞窟の天井から垂れ下がっているのが鍾乳石で、洞窟の床面からタケノコの様に上に蓄積、成長したものを石筍といいいます。
洞窟の天井部分からら水滴が流れ薄いカーテンの様に成長したものもあります。

写真では見にくいですが、天井からスパゲッティの様に細く伸びている鍾乳石もありました。
これらの鍾乳石は、10年~20年かけて1㎜成長するそうです。何百万年もかけてできたダイナミックな自然の素晴らしさを感じられると思います。


この白く輝いている石筍はブリリアントと呼ばれていて、5mほどの高さがあります。一部しか写真には写っていませんが、隣にある石筍と共にポストイナ鍾乳洞のシンボルでロゴにもなっています。
この鍾乳洞にはホライモリが展示されています。洞窟に生息する両生類で白っぽい色で手足が前に2本、後ろに2本あります。光の無い空間で生息しているので目がみえませんが、聴覚、嗅覚が非常に発達しているそうです。


最後に1万人収容できるコンサートホールがあります。イベントでコンサートが開かれることもあります。ホールの横にショップがあるので、お土産を買うことができます。
コンサートホールからトロッコ列車の乗り場に向かう途中に、ピウカ川が流れています。駐車場近くでみた穏やかな感じではなく、洞窟内では勢いよく流れています。


ポストイナの入場できる時間は、シーズンによって違うので、ホームページで確認してください。
公式ホームページ:Park Postojna Cave (日本語)
スナックバー Montania
鍾乳洞を見学したあとは、ランチタイムです。
ポストイナ鍾乳洞のチケットオフィスから洞窟の出口まで、軽食をとれるレストランやスナックバー、お土産屋が並んでいます。
その中の一つ、モンタニアに入りました。

ハンバーガーやブレク (Burek) などを食べました。ブレクはスロベニアを含むバルカン半島にある国々で食べられています。初めて食べましたが、パイ生地の間にリコッタチーズが入っていて、チーズパイの様な感じでした。私はチーズが入っているのにしましたが、肉入りのブレクもありました。少しオイリーでしたが、美味しかったです。


プレジャマ城 (Grad Predjama)
昼食後は、ポストイナ鍾乳洞から約9キロ離れているプレジャマ城に行きます。
プレジャマ城へ行く公共交通機関はありません。ポストイナ鍾乳洞とプレジャマ城共通チケットを購入の場合は、時期によっては有料でシャトルバスを利用することができるので、チケット購入時に問い合わせてください。2026年は6月27日~9月30日とクリスマスシーズンにシャトルバスが運行されてます。タクシーを利用する場合はチケット売り場の方が手配してくれるそうです。
プレジャマ城は123mの高さの岩壁に垂直に立てられている珍しいお城です。世界最大の洞窟城として2015年にギネス認定されています。
13世紀にこのプレジャマ城の元になる城が建てられました。その後、改築され1570年頃に現在の姿になっています。


入口でオーディオガイドの機器を受け取り、希望の言語をセットしてもらいます。日本語ガイドを音声で聞きながら見学しました。ポストイナ鍾乳洞とプレジャマ城共通のリーフレットも日本語バージョンがあったので、それだけでテンションが上がりました。
見学ルートに番号があるので、各番号の前で説明を聞いて番号順にまわります。城の所有者であったエラスムスやお城の歴史の説明から始まり、城の法廷や拷問室などが続きます。
住居スペースでは、当時の生活空間が再現されていて、ダイビングや広々とした寝室があります。


台所は洞窟の壁の一部から排水できるように工夫されていたようです。

住居スペースを見学した後、展望台へ続く急な石の階段をのぼると、カルスト地形の長閑な風景を見ることができます。オフシーズンの2月に平日に行きましたが、名所だけあって思ったより観光客が多かったです。

お城の後ろ側にある、洞窟部分に入っていきます。少し上の方に行けますが、途中で柵がしてあるので、それ以上の階段を上ることはできません。


洞窟城というだけあって、洞窟もお城の一部になっています。カルスト洞窟へ続く道もあったそうです。丘を越えたヴィパーヴァ (Vipava) という町の近くまでトンネルもあったそうで物資の運搬などで利用されていました。
プレジャマ城は印象に残る非常に珍しい洞窟城なので、ポストイナ鍾乳洞に行く機会があれば、プレジャマ城も是非訪れてほしいと思います。
ポストイナへの行き方
ポストイナへは車で行く方法が一番スムーズに行けます。高速道路を利用する場合は、スロベニアの高速道路の通行料を事前に払わなければいけないので注意が必要です。
公共交通機関を利用してポストイナ鍾乳洞へ行く方法を調べてみました。
スロベニアの首都、リュブリャナからは長距離バスがあります。リュブリャナバスステーションからポストイナ鍾乳洞まで約1時間前後で走っています。時刻や料金はAPCのホームページから検索できます。
イタリアのトリエステからは電車があります。本数は一日2本しかなく、ポストイナ駅からポストイナ鍾乳洞まで約2キロ歩くことになります。乗車時間は約1時間40分です。朝の電車で行き、夜20時前の電車乗れば、日帰りでも行けそうです。時刻や料金はTRENITALIAのホームぺージから検索できます。
次回は、スロベニアの世界自然遺産のシュコツィアン洞窟群です。
